canaseです。
北海道はでっかいどう。
まだまだ続きます。
6月6日(利尻〜稚内)
今日はトレッキングの日。
お日柄もよく。
ルートは朝早くから歩き始められて、長過ぎないコースという事で桃岩展望台コースに決めました。

島の南部、ピンクのルートです。
朝イチのバスに乗ってスタート地点に行くため、本当はチェックアウト後はカバンなど全部コインロッカーに入れたかったのですが、フェリーターミナルのオープン時間が遅いので入れられません。
観光地とはいえ東京や京都のそれとは違いますし、まぁこんなもん盗むやついないだろうという事で、チェックアウト後はフェリー乗り場の公共駐車場にバイクを置いて、貴重品以外の荷物を全てバイクに括り付けて置き去りにします。
もちろんバイク用ジャケット、パンツ、ブーツでのトレッキングは体力根こそぎ持っていかれるので、これらも全てバイクに残し、長袖長ズボン、スニーカー、ヒップバッグを背負ってスタートです。
7時10分フェリーターミナル発の知床行き始発バスに乗って知床バス停まで行きます。
バスの外装、既視感が半端ない。

それもそのはず、元東急バスです。
うっすら東急の跡が。
中に乗り込むと、懐かしすぎる料金支払い箱。

小銭がない時は1000円札両替して必要な料金をじゃらじゃらって入れるやつ。
Suica、PASMOの普及ですっかり現金で乗ることもなくなりましたが、今もバスは両替スタイルなのかな。
今度バスに乗るときに気にして見てみよう。
バス停に着いてからは「桃岩展望台コースはこっち」みたいな案内に従って歩くと看板を発見。

結構広大w
しかも誰も歩いてないんだけど、、、
このルートは基本的に北側がスタートとして設定されている事が多いのですが、私は逆に南側をスタートに決めました。
南側がゴールになると、バスが来る時間に合わせてゴールしないと結構なタイムロスになります。
バスの本数もそんなに多くないですしね。
北側をゴールにすると、少し歩く距離は伸びるけどフェリーターミナルまで歩いて戻れるので、焦らずゆっくり楽しみたい人は南側からのアプローチがおすすめです。
歩き始めるとあちらこちらに高山植物達。
根室で宿のオーナーと巡った岬よりも多くの花々に会えます。


昨日まで散々アスファルトとばかり対峙していたおばさんが、全力で花と戯れ出すという奇妙な光景です。
利尻富士も後ろから頑張れって声をかけてくれるわけです。(突然のスピリチュアル脳)

最初のチェックポイントの灯台に着きました。

思ったよりサクサク歩けている!

そしてこの海。

なんという美しさ。
少し水分補給して再び歩き始めます。




通った中で見たことのない花に出会うと、
「あれ、君初めましてだね!!」
とか突然花に話しかけるメルヘンスタイルに変貌します。



もう花の名前は調べるのも面倒ですし、なんなら高山植物ですらないやつも多分たくさんいるので、こんなにいろんな種類の花が咲いてるんだなー、くらいに見ておいてくださいw

風が吹くと靡く緑もそれはそれは美しくて最高。


時折見れる海岸線の景色の異国感やばいです。
ここでもNZの自然を思い出します。

花達と戯れてめちゃくちゃ時間を使うのですが、予定している時間より遅れることもなかったのでまだ足腰は弱ってないなと一安心。


こうやって写真見てると本当に晴れてよかったなー、最高かよ。



時折現れる木道。



この辺りからようやく対向者が現れ始めます。



すれ違うおじさん達におはようございますー、と声をかけると
「あれ、あっちから来たの?あとどれくらいある?」
と聞かれたので、あと20分くらいですかね?と答えて、お互い気をつけてーとすれ違います。


そんなこんなでようやくたどり着いた桃岩。


確かに桃のような形を、、、してる、、、かな?
ここまできたらもうゴールは目の前。
(下図だと私はゴール→スタートのルートです)

この海に浮かんでるのは猫岩らしいです。

まぁ角度によっては猫っぽいかな?
ネットなどで是非猫っぽいアングル探してみてくださいw
ちなみにこの写真には写っていませんが、写っている駐車場より先に延びている道を進んでいくと、利尻で一番有名なアコモデーションがあります。
「桃岩荘ユースホステル」
ご存じの方も多いかもしれませんが人生観を変えたい人が訪れる宿。
ざっくり特徴を記事にしているページを見つけたのでご参考まで。
部活動みたいなノリが好きな人はぜひ一度行ってみてくださいね。
話は戻って、、、
トレッキングも残りわずかとなりながらも、花を愛でながら進みます。


スタート地点はたくさんの観光バスや観光客で溢れかえっていました。
そのままフェリーターミナルに向かわず北を目指すルートもあるのですが、プラス2時間、3時間かかってしまい、流石に一気に距離が伸びてしまうので今回はここまでにして、ターミナルに戻ることにします。
ランチは、昨晩食事をとった海鮮処かふかさんにミニウニ丼があるのをリサーチ済みだったので、ついにウニ丼を食べるぞと意気込んでいましたが、予定より早くトレッキングが終わってしまって営業時間外。
そんなに大きな島でもないのでちょっと島巡りをしてからウニを食べようと、礼文最北端のスコトン岬に向かいます。

日本最北の有人島である事には変わらないのですが、最北端の感動は本島に戻るまでお預け。
こじんまりとしてましたがお土産屋さんなどもあったので、ここでは昆布ソフトクリームをいただきました。

暑いか寒いかでいうと寒い方だったのですが、やはり北海道はソフトクリーム食べてなんぼや!!

少し寄り道しながら南に戻っていると、海が半端なく綺麗。
澄海岬という所に辿り着きましたが、心が洗われるような青さにうっとりしました。

美しすぎる、、、

バイクの元に戻ると、私のバイクの横に停まっていた隼。
なんと川崎ナンバー!
話しかけようかと悩んだのですが、ささっと行ってしまったので諦めました。
こんな北限の地で川崎市民に会える事、思っていた以上に嬉しかったですw
その後は利尻のラーメン屋で出会った女の子が言っていた、この時期しか咲いてない花に会いに行きました。

レブンアツモリソウという、礼文固有種だそうです。
環境の変化でどんどん数が減っているようで、無料で見る事はできますが、"群生"と言えるか難しいところです。
保護活動をしている地元のボランティアのおじちゃんが色々説明してくれたので、保護活動のお手伝い。

シーズンも終わりかけという事もあるのかもしれませんが、ぱっと見よくわからない、、、

近くによるととても可愛らしい花です。

ラン科の植物とありましたが、なるほど葉っぱが蘭っぽいです。
ラーメン屋であの女の子に出会ってなかったら寄ってなかったので、旅の出会いに感謝です!
さて、そろそろウニ丼でも、、、と思い店までのナビをセットしようとしたところ。
店があと30分で閉まってしまうという驚愕の事実に気付きます。
これはっ、、、!
間に合わないかもしれないっっっ!!!
まさかここにきて礼文のウニを食べずに帰るなんてできない!どうしよう!!!
Google先生に相談したところ、近くでウニが食べれそうな食堂があるようだったので、そっちに目的地を切り替えて向かいました。
食事処あといさん
到着したらですねー。
閉まってるんですねー。
おわったー、、、
と、呆然としてしていたのですが、この食堂以外何もないような場所なのに、なぜか人がたくさんいて、海に向かってみんなカメラや携帯を向けているんです。
なんだろう?と近づいてみるとですね。
なんかいる。

アザラシ!?

野生のアザラシってNZでも見たことあったんですけど、だいたい乾いた岩場や浜で日向ぼっこしてるイメージだったのですが。

完全に打ち上げられたアザラシ感を否めない。
可愛いいなぁ。
なんにせよとりあえずはターミナルへ戻ろうと、 あざらし横目に発進。
ウニ食べられないしなーという事でのんびり景色を眺めながら戻ります。
ちなみに道路を走ってると、たまにウニの殻とか落ちているので、悲しみが倍増しますw
走っていると最高の景色が目に飛び込んできました。

見内神社というそうです。
北海道マジ最高だな、、、
無事にターミナルに戻ってきたので、朝同様ターミナルの無料駐車場にバイクを停めて、ウニが食べれるお店として事前に調べていた店を回りますがどこも閉まっているor売り切れ。
なんとか食べれる場所がないかなーと歩き回っていると、ミニウニ丼が食べれるという情報をキャッチしたので向かいます。
Ru-weさん
礼文にしては今時なカフェスタイルでしたが、私にはベストサイズのウニ丼出てきました。(味噌汁付)

ぎっしりウニ丼は食べられなかったけど、無事に礼文のウニを堪能できて良かった!
教訓:旅は計画的に、、、w
この時点で15時前くらいだったのですが、フェリーが17時10分発なので、少しゆっくりコーヒーを飲んで、出港まではのんびりお土産屋さん巡りでもします。
お店を出ると、斜向かいに「礼文まんじゅう」の文字が見えました。
デザートにまんじゅう食べよ!!
という事で立ち寄ります。
うのず製菓さん

残念ながら礼文まんじゅうは売り切れていたので残っていた田舎まんじゅうをいただきました。
うまし。
その後はお土産屋さんにふらっと立ち寄りました。
利尻でもウニを購入して友人に送りましたが、是非礼文のウニと食べ比べをしてもらいたいなと生ウニ発送してくれるところを探しましたが、礼文のターミナル近くでそういうお土産屋さんはないとの事。
仕方なく缶詰のウニを購入しました。

缶詰なのにたけぇ!!
まだ少し時間があるのでターミナルでパシャリ。
利尻富士綺麗ですよねー。

その後は無事にフェリーに乗船し、稚内を目指します。

楽しかったなー。
礼文と利尻はあえてバイクで行く必要のある場所ではありませんでしたが、それでも行って良かったと思えるとても素晴らしい経験ができました。
稚内に行く事があれば是非足を伸ばしていただきたいですね。
稚内に到着したら予約していたゲストハウスに向かいます。
稚内駅に近いゲストハウス モシリパさん。

ライダーさんが何人かいらっしゃったので屋根ありの場所に停められないかなーと思いきや、入口前に停めて良いですよと言っていただけたので遠慮なく屋根下へ。
スタッフさんも気さくだし、とても綺麗なゲストハウスでした。
今回礼文が充実しすぎて長くなっちゃいましたね。
さて、明日は遂に最北端の宗谷岬に行きますよ!!

Vol.7へつづく、、、